(一)この世界ごと愛したい






宴の終わりが近づくと。




レンが私に行ってらっしゃいと。


背中を押してくれて、ようやく私の足が動けるようになった。





私は、三人の元へ足を進める。





「リン!」


「お姉ちゃん!」



二人の何も変わらない素敵な笑顔も。



私を抱きしめてくれるママの温もりも。


少しだけ大きくなったアルの成長も。





その全てが私の心を揺れ動かすけど、それでも今はなにより。



…再び会えたことがこんなにも嬉しい。





「お誕生日おめでとう、リン。」


「お姉ちゃんおめでとう!」




「…ありがと。」




まず誕生日を祝ってくれて、そこから結婚もおめでとうと言い足してくれた。




「とっても綺麗よ、リン。」



こんな敵国の地で、こんな異様な目で見られていても堂々としているママを見て。


敵わないなーと実感する。




「ほら、ルイもちゃんと見たら?」



ママがるうをぐいっと引っ張り私の前に立たせる。










「…ごめんなさい。」




るうはまず第一声、謝った。