宴の終わりが近づくと。
レンが私に行ってらっしゃいと。
背中を押してくれて、ようやく私の足が動けるようになった。
私は、三人の元へ足を進める。
「リン!」
「お姉ちゃん!」
二人の何も変わらない素敵な笑顔も。
私を抱きしめてくれるママの温もりも。
少しだけ大きくなったアルの成長も。
その全てが私の心を揺れ動かすけど、それでも今はなにより。
…再び会えたことがこんなにも嬉しい。
「お誕生日おめでとう、リン。」
「お姉ちゃんおめでとう!」
「…ありがと。」
まず誕生日を祝ってくれて、そこから結婚もおめでとうと言い足してくれた。
「とっても綺麗よ、リン。」
こんな敵国の地で、こんな異様な目で見られていても堂々としているママを見て。
敵わないなーと実感する。
「ほら、ルイもちゃんと見たら?」
ママがるうをぐいっと引っ張り私の前に立たせる。
「…ごめんなさい。」
るうはまず第一声、謝った。

