(一)この世界ごと愛したい





私だって初めての結婚だし。



相手のことも多少気になるけど。特異って、どういうことなんだろう。それに戦の経験もないってことは文官志望ってことかな。





「姫様、お待たせしました。」


「後はよろしくね。」



使者と話をしてもらう、この国の外交官に使者のその後の対応を任せて。


また書庫に戻る。





「地図と…他にないかな。」



他国の地図。かなり前のものかもしれないけれど、他国の領土について情報を得るのに費やした苦労を思うと、その地図を作った人を尊敬する。


その地図を見て、一通り頭に叩き込む。



凡そ覚えたところで他の本も腕に山程抱え、るうを待たせている執務室へ向かった。