(一)この世界ごと愛したい





「実はルイから聞いてた。」


「え?」


「姫の家族を迎えに行って来るって。」


「……。」



そうだったんだ。


私はなんにも聞かされてませんが。




「挨拶するリストにも名前あったよ?」


「…あ。」




み、見るの忘れてた!!!


というか見る気もなかったです。はい。






「君の誕生日を祝いたいのは、誰よりもアレンデール王妃だからって。」




そうだとしても解せない。


それだけのために、わざわざママが苦しむ場所へ連れてきて。






「あとはたぶん君のお兄さんのためかな?」


「…ハル?」


「アレンデールからお兄さんの主治医を連れて来るってルイに聞いてる。だから俺はこの後少し話を聞いて来る。君もその間に家族と話しておいで?」








…るうと、ハル。




二人は私よりも付き合いが長くて。


誰よりも仲良くて。





本当の心の奥底では、ハルを一番治したいと思ってるのは私じゃないって。




知ってたよ。





ハルがこんなことになって。








一番辛いのは、るうだって。