「ルイ帰ってきたね。」
「……。」
帰って…きた、けど。
このパパの仇の巣食うこの国に来ることがどれほどの痛みか。
その仇を目の前にすることがどれほどの怒りか。
一体どんな覚悟で…。
ママとアルはすぐさまセザール王へ謁見し、挨拶をした後末席へと腰を下ろす。
「姫?」
「……。」
計り知れないその想いを前に。
私の足は、動かない。
るうがいなくなったのは、きっと今日この日に二人をここへ連れて来るため。
きっと私のため。
分かってる。
分かってるけど…。
「…行かないの?」
「…うん。」
二人を見ると、帰りたいと心が叫ぶ。
アレンデールへ。
ハルの元へ。
だからこそ私の心と比例するように一層、王直下の衛兵たちが目を鋭く光らせるのが分かる。
「…るうに後でお説教だな。」
そう、呟いた私に。
レンは静かに話をしてくれた。

