再び会場へ入るなり、拍手喝采。
息を呑む者、顔を赤くする者、呆然と見惚れる者、好奇の目で凝視する者。
あーもうお好きにどうぞ。
今日の私は既に諦めの境地に立っています。
そして残りの挨拶回りを済ませて、私はレンと再び見せ物台に登って来た。
…疲れたー。
でもやるべき事は終えたし!もう私はここから一切動きません!
上からただこの賑やかな宴を見下ろす。
「あ、アキトだ。」
「本当だ。眠そうにしてるね。」
「…怒られてる。」
「あれが君が会いたがってたトキだよ。」
周りに衛兵はいるんだけど、聞こえないくらいのボリュームで話す私とレン。
アキトを怒っている軍師のトキさん。
アキトの横にいるからか、少し小柄に見える美少年だ。軍服を着ているから男の子だと分かるけど、そうじゃなければ女の子に見えなくもない。
終わったら会いに行ってみようかなと、密かに企む。
そして、ふと…今会場に到着したと思われる数人の人が歩いて来るのが見える。
こんな時間に到着する人もいるんだなーと。
挨拶行かなきゃ行けない人だったらどうしようかなーと。
そんな思いで、私は見ていたんだけど。
近付くにつれて、その人達が誰なのかハッキリ判別出来るようになる。
「っ!!!」
るう!?
と、ママとアル!?!?

