レンは私をそのまま衣装替えで使う部屋、もとい控え室に運び、メイドさん達にお色直しを申請。
これまた神業のような速さで、私はあっと言う間に今度は洋装にドレスアップされる。
「完成です!さあ姫様、もう一踏ん張り頑張ってくださいませ!」
「は、はい。」
確かに和装と違ってめちゃくちゃ軽い。
これならまだ幾らか本当に頑張れそうかもしれない。
控え室から出ると、レンもまたタキシードに衣装チェンジして私を待ってくれていた。
勿論、レンは和装も似合ってた。
しかし私もレンも金髪で瞳の色が特殊だからか、たぶん洋装の方がお互いしっくりくる。
…だって、レンが非常に格好良く見える。
「…はぁ。」
私はそう思ったのに、レンは私の姿を見るなり溜め息を吐いた。
失礼過ぎると思います。
純白の着物から打って変わり、私の瞳と同じ緋色のドレスを纏った私。
「何?変?」
「まさか。」
「にしては暗い顔だねー。」
再び二人で宴会会場へ向かう道。
私はレンの態度が気に入らないもので、不満なことを伝えてみた。
「今の君を誰にも見せたくないって考えた俺は、どうかしてるなと思って。」
…本当に、どうかしてるね。
今日は見せ物になる日。それを見せたくないとは無理難題だ。

