(一)この世界ごと愛したい





もう疲れた!!!


もう無理!!!



貼り付けていた笑顔ももう出来ない!!!




それくらい何回も何回もレンと共に歩いては挨拶。歩いては挨拶を繰り返させられ。もう周囲を警戒する余裕もないほど疲弊している私。





「…大丈夫?」


「無理。もう出来ない。」



「…じゃあ、ちょっとごめんね。」



こんな大勢人がいる前で、レンが突然私を抱き上げた。




それには周りも仰天。私も仰天。




「れっ…!?」


「少し早いけど、衣装替えしてもらってまた改めよ。」




だからって!!!


私に歩かせてほしい!!!





周りの歓声やら喝采やら、もう恥ずかしすぎて穴があったら入りたい!!!