花嫁姿の私を見て呆然とするレンを、周囲の方々が微笑ましそうに見ている。
「…レン様?」
「…あー…うん、行こう…か。」
私とレンは式典会場へ足を運ぶ。
「…綺麗だね。」
「動きにくいし剣もないから何かあっても今は当てにしないでね。」
式典会場の扉の前で二人きり。
素直に褒めてくれるレンだけど、私からすれば無防備と等しいこの姿が不安でしかない。
私にとってここは敵国なもので。
「こんな時くらい俺が守るよ。」
「…え?」
「こんな綺麗な君に、何かあっちゃいけない。」
レンがそんな頼もしいことを言ってくれる。
だから私は少しだけ笑ってしまった。
そして扉が開き、地獄のような一日が幕を開ける。
儀式にはセザールの人間だけが参加する。
王は勿論エリクにスーザンもいる。
神前なだけあり、神職の人との儀式にお付き合いして、長い長いお言葉を頂戴する。
後はずーーーっと座ってるだけ。

