(一)この世界ごと愛したい






「この世のものではないみたいっ…!」


「神々しいお姿!!!」


「大変お美しゅうございます!姫様!」



起こされるのとほぼ同時に、私の身支度は勝手に始められた。


花嫁衣装から始まり、お化粧に髪の毛のセットに、朝から何時間も掛けて沢山の手を施される。



そして仕上がった私を見て、大満足そうなメイドさん達。





「ありがとう、ございます…?」


「さあ姫様、お時間もあまりありませんので参りましょう。さっそく式典です。」


「あ、はい。」



流石はセザールと言うべきか。


婚姻の儀式は神前婚だそうで和装。純白の着物が重い上に歩きにくい。



…私これ嫌いだな。





「レン王子!姫様をお連れしました!」


「さあ、ご覧ください!」



メイドさん達に押されに押され、されるがまま私はレンの前に立たされる。



レンも和装で黒い着物を着ていた。


レンのは動きやすそうでいいなとまず思った。




「っ…!」


「おはようございます、レン様。」


「…お、はよう…姫。」