「謝りすぎだよ。」
「…うん。」
私は思わず目を伏せる。
その瞳に囚われてしまうと、また何も言えなくなってしまいそうで。
「君の心は自由だ。」
「…?」
「結婚しても、俺は君を尊重したい。君が君らしくいられる場所で自由に過ごしてほしい。」
どこにいたって、私は籠の中の鳥。
自由なんて、とうの昔に諦めた。
だから求めることもなかった。
だけど、少しだけ欲が芽生え始める。
自由に外に出て、好きな場所に行って、楽しいことだけで溢れる世界で過ごしていく。
そんなのは夢物語だと思ってた。
「…叶うかな。」
「叶ったときに、君の側に居られるように頑張るよ。」
叶うかどうか、分からないけど。
そして、それぞれ複雑な心境のまま。私とレンは明日に備えて休むため各々の部屋に戻る。
いよいよ、婚儀がスタートします。

