(一)この世界ごと愛したい






こうして、無事に一日を終え。




結婚式前夜。






私は、一人で屋上にいます。





「…明日かー。」





もう夜も暮れ、次に朝日が登れば式の始まり。




そして私の新たな年の始まり。




るうもまだ戻らない中、私は一人で歳を取りました。



そう思えば誕生日に一人なの初めてかも。と少し笑えてしまう。





今までは騒がしいほど賑やかで、楽しい一年の始まりを迎えていたので。


少し寂しさもある。





この式が終われば、次は戦だ。




そろそろ出陣の日にちを決めねばと焦る。






「…お天気はどーかな。」




と探るものの、やはり寒さに邪魔されて一ヶ月後なんて分かりそうにない。




無理なことは分かったので部屋へ戻ろうとしたが、こんな夜中にまでここへ誘われた人が私以外にもいたようで。






「っ!?」



「あれ、驚くってことは私が見えて来たんじゃないんだね。」





紺碧の青い瞳が、丸くなるほど驚くレン。





「今日は本当に外の風にあたりに来ただけだよ。」



「そうなんだ。私はもう帰るところだからごゆっくりー。」




部屋へ戻ろうとする私の腕を、レンが掴んだ。










「…お誕生日、おめでとう。」





まさか覚えてくれてるなんて思わなくて。



私もとても驚いた。