(一)この世界ごと愛したい




急にやることがなくなった私は、ここぞとばかりに基盤の前に座って駒を触る。



「……。」



クロード将軍のお陰でかなり仕上がった。


私はエリクが手を引いてるのはクロード将軍ではないとほぼ確信していた。


だからこそさっきの話を持ちかけた。




残る憂いは、ヨーク将軍とノイン将軍。


…さて、この二人をどうするか。






「リン。」


「んー。」


「少しは休め?」


「んー。もうちょっと。」




私は完全に戦だけに思考を全振り。



そんな私を、ただただ見守るレンとアキト。



私は何万回目だろう戦のシュミレーションを繰り返して来た。


ようやく、勝利の兆しが見える。




勝率で言うと約五割。



五分五分でも、元はマイナスからのスタートだったから最早及第点。


残りは運と、そして結局私の仕事次第!!!






「あとは…日程を決めて。あー…。」




私は机に突っ伏した。


そうだ。この問題があったのを忘れていた。




けどこればっかりは、それこそ神の思し召し。






「天候が…。」




私の狙いは、曇りのち雨の一択。