「ヨーク将軍へお返事書きましたので届けてください。あと、細かい戦略は任せますが出来るだけ兵は固めて配置するようお伝えください。」
「はっ!」
「姫様!クロード将軍これからお時間頂戴できるそうです!」
「向かいます。」
私は取り急ぎ部屋を出て、クロード将軍が待つ場所へ案内してもらう。
レンとアキト置いてきちゃった。
…まあ、いっか。
「クロード将軍お待たせしました。急な予定の変更で恐れ入ります。」
「いえいえ。婚儀前で大変な時にお時間いただき、こちらこそ恐縮です。」
温かく許してくれるだけ感謝だ。
「早速ですみません。城攻めでの戦略について、クロード将軍にだけお伝えしておきたいことがあります。」
「私…だけというのは?」
「他の将軍方にはお伝えしない私の策を、あなたは知っておいてほしいと思い今日お時間をいただきました。」
私はクロード将軍に、城攻めは出来るだけ早く短期的な戦いにしてほしいこと。
そして、他の将軍たちに援軍が必要となる場合はクロード軍から兵を派遣してほしいこと。
さらに私に何かしらのことがあり、指揮が乱れる時はクロード将軍に全軍委託したいこと。
「なるほど。短期戦に拘るのは理解できます。ディオンは国境のすぐ後ろに王都がありますからね。援軍が来る前に片をつけたい…と。」
「仰る通りです。」
「しかし、他の将たちへの援軍の件はアキト将軍からお借りするのが定石。さらに言えば、我々も王宮へ援軍の申請もできる。」
「…私の推測に過ぎませんが、援軍は当てにできません。そして私はこの戦、本陣に置くアキト将軍の軍と城攻めの軍は分離して考えています。」

