るうは例の野暮用とやらで、昨日の夜に私の部屋を出たっきり戻らない。
婚儀は明後日。
私は今の悲惨な状況を顧みて。
早く帰ってきて!!!
と叫びに似た祈りを捧げる他ない。
「姫様、当日の予行をいたします!」
「姫!行軍の隊列はいかがしましょう!?」
「料理長より婚前料理の一部指示をと!」
「兵糧はどうしますか!?」
るうがいないことで、朝起きない私の部屋のドアを強制的に開けられ。
叩き起こされ。
メイドさんたちと、軍の伝者が押し寄せる。
寝起きの私の頭がもちろん上手く回るはずもなく。
というか考えようという気も起きない。すべてをシャットアウト。
「…おいおい、なんだこりゃ。」
「姫、大丈夫?」
そんな私の部屋に来てくれたのはアキトとレン。
「婚儀のことは俺が聞くよ。」
「ったく。行軍だの兵糧だの、各々好きにしろってそれぞれの隊長に言っとけ!」

