「姫様、お美しいです!」
「こちらのお色味はいかがでしょう!?」
「装飾にこちらはどうですか?」
朝からバタバタと、王宮のメイドさん達が私の部屋に出たり入ったり。
どうやら婚儀の準備の一環らしい。
目の前がチカチカする程、煌びやかなドレスや着物。髪飾りにアクセサリーが並べられて、私は着せ替え人形状態。
「あ…あの、なんでも…いいです。」
「まあっ!一生に一度の晴れ姿ですよ!是非とも全てお試しくださいませ!」
全部試してたら何日あっても足りないよ!?
るうはこのメイドさん達の圧に屈して、早々に部屋から逃げて行き。
私は一人でこの戦いに明け暮れている。
「あ…もうじゃあこれで。」
「姫様はもっと鮮やかなお色がいいかと!」
「じゃあそれで。」
「かしこまりました!」
もう聞くな。何も聞くな。
そっちで勝手に好きに決めてくれ。
そんな感じで服や装飾品を数時間掛けて選び、メイドさん達は部屋から出て行ってくれた。
「つ、疲れた…。」
けどこれでやっと戦のことを考えられる。
と、思った次の瞬間。
コンコンと部屋のドアが音を立てる。
「…はい?」
私が扉を開けると。
再びわんさかとメイドさん達が部屋へ続々入ってくる。
「姫様!髪型のご要望はありますか!?」
「お化粧はどうします!?」
もう無理だよー!!!!

