本部に残ったレンとアキトのその後のことは知らない私とるうは、部屋に戻ってきてティータイムの真っ只中。
るうはレンの意外な強さに、あまり驚くことはなかったようで。
この国はチートだと不貞腐れていた。
「…ハルのこと、レンに頼んでみたの。」
「そうか。」
「上手くいかなくて当然。上手くいけばラッキーくらいの気持ちでいようと思ってる。」
「ハルが起きるまでにアレンデールに帰らねえと。起きた時にリンがいないと、あいつまた暴れるぞ。」
確かに想像できる。
私は思わず苦笑い。そして改めて、早くアレンデールに帰らねばと気合いを入れる。
「よし、まずは戦の準備頑張ろう!」
新しく得た情報も踏まえ、基盤に駒を並べていく。
「なあ、リン。」
「んー?」
「…婚儀の日、俺がいなくても平気か?」
るうは真剣な目で私に聞く。
「どこか行くの?」
「…ちょっと野暮用。」
「…わかった。」
婚儀の日。
つまり、私の誕生日。
違う国にいたって、るうだけは祝ってくれると勝手に思ってた自分が恥ずかしい。
「悪い。絶対早めに戻る。」
「ううん。私はどうせお人形さんしてるだけだし、気にしないで!」
「…ああ。」
不思議と寂しい気持ちのまま、時間だけが過ぎて行くけれど。
この翌日から、私の日常は大きく変化する。

