(一)この世界ごと愛したい




アキトは何やら叫びながら床をバンバン叩いている。


そんなアキトをるうは見下ろし、何か二人で話しているがこちらには聞こえない。




…私口出ししちゃまずかったかな?





「次!リンやるぞ!!!」


「いいよー。」



すぐに立ち直ったアキトは次は私に勝負を挑む。


この向上心がアキトの素晴らしい長所だな。




「あ、その前にレン!お前も来い!!!」


「え。」


「お前こそしっかり鍛錬しろ!!!」


「俺はいい。」



何故かレンが巻き込まれている事態。


レンに剣を持たせようと頑張るアキトと、つーんとそっぽ向いてるレン。




「お前も鍛えとけ!」


「レンはいいんじゃないー?」


「甘やかすな!戦だぞ!?大将だぞ!?」


「アキトが守るんだから大丈夫でしょー?」



そう言うと満更でもなさそうなアキト。





「…けど、レン一応そこそこ強いぞ?」


「…え?」


「体力ねえけど。」





えええー!?!?