(一)この世界ごと愛したい




「それで?お二人さんは稽古の続きだっけ?」



二人に声を掛けると、面倒くさそうな顔をするるう。そして目を輝かせるアキト。


両極端な二人だ。




「二人はゆっくり打ち合ってていいよ。その間ちょっとレンと話してるね。」


「俺と?」


「少しだけいい?」


「…うん。」



私はレンと二人、本部の奥にある部屋に入る。







「…姫、さっきの本当の話?」


「さっきの?ノイン将軍の質問の話?」


「うん。」


「…ま、大体は本当。」



たぶんアキトは斬れないかなとは思うけど。





「俺が殺されたら君は怒ってくれるの?」


「…実際怒るというより、動揺するかな。」


「どうして?」


「どうしてって…。」




…どうしてってむずくない!?


私怒ってる時だけは感情のまま動いちゃうからなー。悪い癖なんだけども。





「私がレンを守りたいと思うことに、理由が必要なの?」


「…いや、やっぱりいいや。」



いいんかーい。


レンは本当に不思議だなー。