それで無理なら、もう知らん。
「それは、我々も奮い立つでしょうな。」
「詳しい配置はまた追って報告します。私からは以上ですが、何か思うところがあれば遠慮なく仰ってください。」
私がそう訊ねると、一人手を挙げた。
「ヨーク将軍、どうぞ。」
「はい。もし仮に敵兵が城から出陣し、平地戦になったとしてもアキト将軍は本陣配置のままですか?」
「ええ、変わりません。」
「変えろよ!!!」
あー!もうアキトうるさい!
お願いだから察してくれ!!!
「…では、姫様が遊軍というのは大体何騎ほどで?」
「詳しくはまだ決め兼ねていますが、凡そ数百騎アキト将軍にお借りするつもりです。」
「おい!そこは俺かよ!?」
ヨーク将軍はすごく緻密に戦略を練る人なんだろうな。
「姫様の守りは数百騎だけ…ですか?」
「そもそも私を守る戦ではありません。レン様さえ健在であれば、こちらに敗北は有り得ませんので。」
「姫様にもしものことがあると考えるだけで恐ろしい。もし必要であれば、このヨークがお守りしますので何なりと申し付けて下さい。」
「お心遣い感謝いたします。」
これが本当に私を案じてか。
はたまた、私の動きを牽制するためのエリクの罠か。
…まだ計りきれない。
「僕もいいですか?」
「もちろんです、ノイン将軍。」
先ほどの可愛らしい子だ。
「レン王子の本陣がもし討たれれば、姫様は城攻めを途中で放棄しますか?」

