(一)この世界ごと愛したい




「無駄に心配させたくないから、はっきりするまではレンとアキトには秘密にしてね。」


「ああ。」



寧ろ開戦しても伝えたくはない。


私が気を付けていればいい。



仲間を疑いながら戦なんて、そんな重くて面倒なことはさせたくない。




「あー私もお風呂にしようかな。」


「ゆっくりして来い。」



これからのことを考えると頭が痛いのと同時に。


少しだけ武将としての血が騒ぐのも事実で。不謹慎にも、少しだけ心が躍る。




お風呂の中でも結局、頭の中で戦を動かし続けていて。


私はどこまでいっても軍人だと悟る。




お風呂を済ませて、私の髪をるうがわしゃわしゃと拭いてくれる。





「この戦が終わったら…。」


「ん?」




私は一つ。


心に決めていることをるうに打ち明ける。










「そろそろ仇討ちに本腰入れようか。」





戦が終われば仇討ちへ。



私の頭の中では、いつも誰かの血が流れている。