(一)この世界ごと愛したい




今は少し後悔しています。



「…ここじゃいつもの誕生日パーティーもできないし。アレンデールにいたって、きっとそれどころじゃなかったと思うけどねー。」



毎年恒例、私の生誕祭。


それはそれは国中を巻き込むお祭りで、私が戦以外で城から出られる数少ない日。


毎年楽しみで楽しみで仕方なかった。



今となっては、パパを失いまだ悲しみのドン底だろうアレンデールでは生誕祭どころじゃない。



…もうきっと、何も元に戻らない。






「だからいいの。」


「君が生まれた日なら、大事にしなきゃだね。」


「気にしなくていいよー。私は見せ物確定だろうし、なんか疲れそうな気がするからお互い頑張ろうねー。」



お偉いさんたくさん来るって言ってた。


きっと粗相のないよう振る舞わなきゃいけない。これが異常に疲れるんだよねー。