(一)この世界ごと愛したい




何度も言うけど。


ぜっっったいタイミング間違えてる!!!



戦前に結婚式って、どんな気持ちでやればいいわけ!?




「そろそろ準備が始まって、当人達は忙しくなるだろうが。頑張れよー?」


「…あ、うん。そだね。」



アキトはそれだけ言って。


私の部屋から出て行きました。





「婚儀ってどれくらい時間かかるの?」


「宴まで入れると丸一日潰れるんじゃない?」



レンが教えてくれた。


こんな時に儀式だの宴だの、そんなことに時間割きたくないなー。





「三月十一日かー。」


「日付は覚えてたんだね。」


「あの中で一番馴染みがある日を言っただけだからねー。」


「そうなの?」



私のバースデーですから。


だからちゃんと覚えているんですよ。





「私の誕生日なの。」


「姫の…誕生日。そんな大事な日と同じ日でよかったの?」


「んー他にピンとくる日もなかったし。」



それにあの時は急だったし。セザール王の前だったし。正直こだわりないし。


いつでもいいっちゃいつでもよかったけど。





断じて戦前にすべきではなかった!!!