とりあえず、アキトとレンは一旦置いといて。
エリクを先に追っ払おう!!!
「ごきげんよう、エリク様。」
「戦の準備は順調かい?」
「ええ、お陰様で。」
私は少し含みを持たせて返事をする。
「ディオンへ視察に行かれたとか。」
「はい。」
「まさかアキト将軍まで手懐けるとは、流石は我が姫だ。人を魅了する才能に長けている。」
アキトを魅了したつもりはないです。
それに別に意外でもないと思うけどな。レンの友達なら戦に加勢したって不思議じゃない。
「しかし、いただけません。」
「何か?」
「視察ならアキト将軍ではなく、私に声を掛けてくださればどこへでもお連れしたのに。」
そう言われたアキトが黙っているわけもなく。
「お前に声が掛からねえのは日頃の行いのせいだろうが。」
「はぁ…。あなたは相変わらず礼儀と言うものを知らない人ですね。」
この国では珍しく、エリクがアキトの非礼を容認している…?
と言うことは、恐らくアキト軍はセザールにとってそれ程大きい存在と言うことか。
「…姫、視察はいかがでしたか?」
これが今日の本題だろう。

