稽古場はかなり人目につくので、用があれば勝手に出て来るだろう。
それまでるうと適当に剣を振って時間を潰す。
「あれ?」
稽古場に向かってくる人がいる。
けど、エリクではないので私は少しほっとしている。
「おいリン!てめえレンに何言ったんだ!?」
再会早々、荒れているアキト。
その後ろからレンも一緒に歩いてくる。
「こっちは気持ちよく寝てんのに起こされて!なんかキレてるし!!」
「姫に何もしないでって俺言ったよね?」
「してねえよ!なあ!?リンそうだろ!?」
またその話するの!?
もう嫌だ!その話だけは嫌だ!!!
「おやおや。皆さんで稽古ですか?」
そして現れたエリク。
そんないっぺんに来ないでくれ!!!

