そう思い、とりあえず稽古場に行かないかとるうを誘ってみる。
「昨日帰って来たばっかだし、今日はゆっくりしてる方がいいんじゃねえか?」
「そうしたいのは山々なんだけど。たぶんエリクが来るから、ここでは会いたくない。」
「またあいつかよ。」
またあいつなんだよ。
私も同じ気持ちだよ。
だけど、エリクは現れると私は確信に近い何かを感じています。
「るう、嫌だったら待っててもいいよ?」
「…今はお前と離れる方が嫌だ。」
たった三日。されど三日。
るう、そんなに寂しかったのか!!!
「るう可愛いー。」
「喧しい。行くならさっさと行くぞ。」
「うん。」
会いたくないし、面倒だけど。
全然気持ちは乗らない重い足取りで、るうと稽古場へ向かった。

