(一)この世界ごと愛したい




「なんで?(やべ、警戒心が発動してる。)」


「…なんとなく。」



るうは少し考えている。


自分の部屋で寝るのなんて普通のことなんだけどね!?





「お前、俺にそう言う割にアキトには全然警戒してねえよな。」


「アキトは…あ、ハルに似てるから?」


「…へえ。(そんなチート特権ありかよ。)」




そこから、るうに散々説明をされて。


私を本当に心配した上での行動だったということを知ったため、そういうことなら…と。



丸め込まれた感もあるけど納得しました。




「るう不安にさせてごめんよー。」


「分かってくれればいいんだ。」




そう言えばエリクが来る可能性があることを、伝えておかねばと思い出した。


正直部屋で会うのは気が重い。


逃げ場はほしい。部屋だとエリクが帰るまで待たなきゃいけないし。