(一)この世界ごと愛したい





本陣。


城攻めの軍。



その人数、配置、陣形。将として誰を置くか。




何となく頭に思い浮かべて、戦の展開を想像する。



元々勝率も何もあったものではないところから、現状十割の内、三割と言ったところか。




不確定要素もまだまだある。


エリクが何を仕掛けて来るかも見えない。




…三なら、まだマシになった方だ。






「はぁー…。」



私は形勢の悪さと、疲れと、色々相まって机に突っ伏した。


もっと勝率を上げるとするならば、私がエリクを上回る策を練り上げるしかない。





「リン、今日はもう寝ろ。」


「…うんー。」



実は本当にとんでもなく疲れてて。


更にはるうに会えた安心感で、それはもう眠くて眠くて。






「もう懐かしい気がする。」


「三日会わねえのなんていつぶりだ?」


「…うーん。」



記憶を辿っても分かんない。


考えても分からない程、毎日一緒にいたんだと再認識しました。