本陣。
城攻めの軍。
その人数、配置、陣形。将として誰を置くか。
なんとなく頭に思い浮かべて、戦の展開を想像する。
元々勝率もあったものではないところから、現状十割の内、三割というところか。
不確定要素もまだまだある。
エリクが何を仕掛けてくるかも見えない。
…三なら、まだマシになった方か。
「はぁー…。」
私は形勢の悪さと、疲れと、色々相まって机に突っ伏した。
もう少し勝率を上げるとするならば、私がエリク以上に策を練り上げるしかない。
「リン、今日はもう寝ろ。」
「…うんー。」
実は本当にとんでもなく疲れてて。
さらにるうに会えた安心感で、それはもう眠くて眠くて。
「なんか、もう懐かしい気がする。」
「三日会わないのなんていつぶりだ?」
「…うーん。」
記憶を辿ってもわかんない!
考えてもわからないほど、毎日一緒にいたんだと再確認しました。

