るうがようやく身体を離すと。
何故か私の顔をずっと見ている。
「な、なに?」
「…楽しかったっぽいな?」
「え?」
「顔みりゃ分かる。」
私そんなに顔に出てる!?
るうはこんなに不安な思いしてたのになんかごめん!?
「…よかった。」
「ちゃんと下見してきました。」
「分かってる。」
怒ってはなさそうなるうに安堵する。
「せっかくお前が外に出られたのに、神妙な顔で帰ってきてたらあいつのこと殴ってた。」
「…ちゃんと楽しかったよ。」
「ああ。だからよかった。」
本当は、一緒に行けたらよかったけど。
レンのこともあったし。
一人で頑張ってくれて、るうには頭が上がりません。
そうして私はシャワーを浴びてから、るうに軽く食べれる物をもらって。それを摘みながらこの視察で分かったことを纏める。

