たった三日くらいなのに、ちょっと懐かしい気分になるのは余程この旅が日常とは違いすぎたせいだろうな。





「リン。」


「…る、う。」



部屋に着くとすぐにるうは私を抱きしめる。




「怪我は?」


「ないよ。」


「体調は?」


「ちょっと疲れた。」




そう伝えるけど、るうは離してくれない。




「…あと一分。」


「うん。」




そんなに不安にさせたのか。


不安にさせた中、私あんなに遊んでしまったので罪悪感もあり。



結局一分なんて絶対越えてたけど、少しでもるうを安心させたくて。私は大人しくるうの腕の中に収まっていた。