(一)この世界ごと愛したい






帰り道、昨日までの楽しさは一旦忘れて。


私の本職である、戦の展開方法について考え続けていた。



アキトが信頼出来る人だと分かったのは大きい。レンと本陣に配置するのがベターだとは思いつつも。


エリクの魔の手に一番近い場所でもある。




正直、アキトとエリクの相性は良くないとは思う。でも他に任せられる人もいない。私とるうは一緒に動く方がどう考えても効率が良いから。






「小難しい顔してんなあ?」



戦のことに集中していた私にアキトが声を掛ける。




「ごめん、戦略を練ってた。」


「お前は現実に戻るの早えなあ。」


「そうー?」


「俺はまだ昨日の余韻が抜けねえ。」



確かに楽しかったし良い思い出が増えた。


だけど私は立ち止まりませんし、振り返りません。





「…負けるわけにはいかないからね。」



…エリクに、二度も。