翌朝。
比較的、昨晩よりはゆっくり寝られました。
「…え?」
昨日確かに、アキトと一緒に寝たんだ。
腕枕してもらった覚えはあるんだけど、寝た時の状況と今の状況が違いすぎてパニック。
浴衣で寝たせいもあるのか、それはもうはだけた部分から私の身体にアキトが蛇のように巻き付いている。
足は絡んで。腕枕は顕在だけども、もう片方の腕はもれなく私の浴衣の中まで侵入してきている。
「っ!?」
「……。」
私の動揺など知ることなく、すやすや眠るアキト。
どうにか抜け出そうとするけど、寝てるくせに力だけは強い!!!
「あ、アキトっ!」
「…んー。」
寝惚けているのか、アキトの締め付けが強くなる。
もう私はどうしていいのやら、ただただ顔に熱が籠っていく。
「ちょっとアキト!!!」
「んあ?」
大声で呼ぶと、ようやくアキトは目を開く。
「……あ?」
「は…早く離して。」
「……え?」
頭が働いてないのか中々離れないアキト。
「ねえ…って!?」
「俺のラッキーは継続中だなあ?」
アキトはニヒルな笑みを浮かべ、さらにさらに私にまとわりつく。
「あ、あき…っ!!!」
「だから剣握って寝ろって言ったんだよ。」
アキトは私の反応を見て楽しんでいるようにも見える。
この国の人ほんと意地悪多い!!!

