(一)この世界ごと愛したい





いやいやいや。


だって戦前だよ!?


めちゃくちゃ大事な時だよ!?




結婚式どころじゃないんですけど!?!?






「…ん?と言うことは、エリクも他の将軍も婚儀に出席するってこと?」


「そうなるなあ。」



戦進めようにも役者は全員参加かーい。





「三分で終わんないかな。」


「花嫁が言うことじゃねえな。」


「どうせ花嫁なんて柄じゃないし。どうせまた良い見せ物になるだけだし。」



考えるだけで憂鬱だ。


どうせなら当日まで忘れていたかった。






「まあ、頑張れよ。俺は寝る。」



そう言って布団にゴロンと転がるアキト。


その自由さだけは素直に羨ましいよ、本当に。






「おいおいおい!?」


「え?」



私も布団に入ろうと思ったけど、アキトに阻止された。




「しまった。この問題が残っていた。」


「どの問題?」


「部屋は一つ、布団も一組。どうする。」


「どうもこうも普通に寝たらいいんじゃない?」