(一)この世界ごと愛したい





と言うか、それでレンが私に惚れてると解釈するのもいかがなものかと思う。


お母さんと同じ形で嫁いできて可哀想とか、同情はあるかもだけど。





「同情で優しくするのは違うよ。」


「はいはいそーですねー。」


「それに心配しなくても、レンが私を大事に思ってくれてるのは分かってるよ。」




本人に言われたし。



それに、私は初めて書庫で会った時。


私を本の雪崩から守ってくれた時点で、優しくて良い人だって知ってる。






「だから死なせないように戦うんでしょ?」


「そりゃそうだ!あいつはやっぱいい嫁もらったなあ!」


「まだお嫁さんらしいことはしてないけどね。」


「あーそうか。婚儀は来月か。」





ん???



婚儀???来月???






『良い日はあるか?』


『…じゃあ、三月の十一日は、いかがでしょうか?』





あー…。ちょっと思い出したかも。




「そんなことしてる場合じゃないし!きっと延期にしてくれる!よね!?」



「国賓も他国の王たちもわんさか来る。ちなみに俺もその日は儀式の警護依頼きてるし。延期は無理だろ。」