また異なことを言いますね。
それはないって話をした気もしますが。
「最初は母親と重ねてるだけかと思ってた。」
「医術師のお母さん?」
「ああ。レンの母親もリン同様、元は他国の人間で力で捩じ伏せて自分の妻にしたんだ。」
「……。」
本当に私の境遇とほぼ同じだ。
「けどまた他の女に興味が出て、捨てられた挙句レンまで奪われそうになって。母親はレンを連れて逃げたが見つかって殺されて、レンも城へ戻された。」
そ、壮絶過ぎる。
その時のレンの気持ちは、どれ程のものだったんだろう。
「そんなこともあったせいで、城に戻って来たレンは人に無頓着で、ただ息してるだけの人形みてえだった。」
「……。」
「だけどリンに出会って、アイツはようやく生き返った気がする。」
「…そうなの?」

