(一)この世界ごと愛したい




アキトの背中から降り、ぴょんぴょんと跳ね問題ないことを確認して。


私はすぐさま部屋のドアに手を掛ける。




「まさかまだ食い足りねえのか!?」


「いやいや、お腹いっぱいだけど。でもアキト一人でゆっくりしたいのかなーと。」


「はあ?」


「だってお店の人困るくらい頼んでたからー。それじゃあ私はもう一回海でも見てくるのでごゆっくりー。」




海は冷たかったけど、浸からなければ大丈夫。


見てるだけなら負傷しない!!!







「あーもう嫌だ。」


「え、大丈夫?」



突然項垂れるように倒れ込んだアキト。




「リン。」


「ん?」


「今日は剣握ったまま寝ろ。」


「は?」



アキトはそう言うと、ごろんと仰向けになる。







「俺が変だと思ったら容赦なく斬ってくれ。」




「じゃあ今斬るの?」