「…世界は広いなー。」
「はあ?」
「私はこれでいいのかなって、そんな気持ちになる。」
この海の壮大さを目の当たりにすると、私は本の世界だけじゃなくて、実際の世界をもっとこの目で見てみたい衝動に駆られる。
「だから言ったんだよ。お前そんなにタフじゃねえって。」
「そうなのかな?」
「だってお前の好奇心底無しだろ。だから馬鹿みてーに笑ってる方がお前らしいと思っただけだ。」
「…そんな日が続くのも楽しそうだね。」
私は思うところもあり少しだけ目を伏せる。
そんな日々がもし訪れるならば、その時にはきっと。ハルも目覚めてくれているだろう。
「アキトさん。」
「あ?」
「足が動きませんっ!!!」
私の足は氷のように冷たい海に冷やされ、感覚がなくなり動かなくなりました。
そこからアキトは怒鳴りながら私を海から救出し、私を背負って宿探し。

