ある程度丘の調査を終えて。
また夜の野宿は嫌だという話になり、アキトが近辺のセザール領土の街へ案内してくれることになった。
その街は港町で。
私は生まれて初めて、海を見ています。
「広くて大きいっ!水平線すごいっ!」
「当たり前だろ。」
海辺に向かって走り出した私を、アキトがゆっくり追いかけて来る。
これが海かー!!!
私は触ってみたいと思い、その海に手を伸ばす。
「…冷たっ!」
「冬の海なんだから当然だろ!?てか海初めてってマジか!?」
「うん!絵で見た通り綺麗だね!」
本当にレンの瞳の色と同じだ。
私はテンションが跳ね上がり、靴を脱ぎ捨て真冬の海に足を踏み入れる。
もう冷たくて足が痛いけど。
「これが海、か。」
「馬鹿か!?何やってんだ!?」
アレンデールの城。
セザールの王宮。
閉ざされた場所から一つ外へ出ると、私の知らない世界が広がっている。
この海の冷たさも、本物の色も、その大きさも。
まだまだ沢山知りたい。

