私のレーダーが反応し、味方ではない人が近付いてくる気配がある。
私は茂みに身を潜める。敵に気付いてないアキトもその茂みに引き摺り込む。
「ちょっと大人しくしててね。」
「っ!(近い近い近い!!!)」
私はアキトの頭に覆い被さり、身体の大きなアキトが茂みからはみ出ないように押さえる。
近付いてきた気配は、やはりディオン兵数人。
帯剣してるし見つかると面倒そうだなーとその兵が通過するのを待つ。
「…もう大丈夫かな。」
「……。」
「重かった?大丈夫?」
無事見つからずに済み。
押さえつけてたアキトを解放する。
「…俺はもうレンに会わせる顔がねえ。」
「はい?」
「お前さ、もう少しレンを慮れ?」
「うん。じゃあもう少し先まで行ってみよう。」
アキトはどこか照れくさそうに太々しく歩いている。
私は言葉を流したが、アキトは本当にレンを大事に思ってるんだなと改めて思った。

