そこから私はしばらく動かず。
割と長考するが、これといった策は浮かばない。
とりあえず王宮のるうとレンの様子も気掛かりなので、早めに引き上げることを決める。
「アキトー。」
「んあ?」
「ここも行きたいんだけど。」
城の向こうに見える森?いや丘かな?
肉眼で見ても、なんの変哲もない丘が聳え立っているだけ。
私は何か利用出来ないかと考えています。
「はあ?行ってどうすんだよ?」
「…わかんない。」
でも私のまだ覚束ない一つの策を叶えられるなら、ちょっと面白いかもしれない。
これは断じて城攻めの策ではなく、対エリク用の策です。
「敵もいるかもだから慎重に行こう!」
「…あいよ。」
私とアキトは、現在地からぐるっと迂回して例の丘の麓まで足を運ぶ。
いざ目の前まで来てみると大きい。
そして、ディオン側と思われる人が彷徨いてる気配があるので、馬はかなり前から安全な場所に置いて歩いてきました。
「…ふーん。」
人が住める場所ではなさそうだし、ディオンももし開戦が決まれば伏兵を置くのに使いそうだな。

