とある戦で重傷を負ったハルは、もう二年眠りについたまま。 この地下室に、二年だ。 定期的に主治医がきて、必要な処置を施して。 でも、決して目を覚さない。 ハルはとても強かった。 今の私でも、きっと手も足も出ないほど。 ハルは優しかった。 いつだって私を大事に想ってくれていた。 そんなハルだから、無茶な戦い方をする私を庇って眠ってしまった。