時が流れる間も走り続け、ようやく目的地。
東のディオンの城付近へ到着した。
敵に見つからないよう、少し遠くからその城を見据える。
…正直、ひっくり返りたい程驚いています。
「アキト。」
「あ?」
「…このクオリティの城ってこんなに早く建城出来るんだっけ?」
「ディオン近えからな。諸々準備してた物をここに運んだって聞いた。」
準備するにしたって限度がある。
「…エリク、か。」
ほぼ確実に、エリクさんが何かしらの手を回したんでしょうね。
じゃないとここまでは有り得ない。
私は正に砦と化した城を見て。
頭の中で攻略のイメージを浮かべながら、その糸口を探る。
正直凄いとしか言いようがない。今のところ非の打ち所もない城。
「…アキト、本当にありがとう。」
「は?」
本当に、見に来られてよかった。
私の想像を遥かに上回る規模の城を見て、もし来られていなかったらと思うとゾッとする。

