再び馬を走らせる途中。
アキトがずっと話してくれた。
鬼人と呼ばれるハルに憧れて、これまで頑張って来たこと。
一度戦場でハルと戦い敗れたこと。
そんなハルがエリクとの戦争で傷を負った時、エリクと口論になったこと。
「でも、あの戦は完全に私の負け。戦だったんだし、別にエリクは悪くはないでしょ。」
「おいおい、何言って…っ!」
アキトは話の途中で口を噤んだ。
しばらく神妙な顔で何かを考えているかと思えば、何かを決意したように前を向く。
「この戦が片付いたら話がしてえ。」
「…分かった。」
勿論、気にはなるけど。
アキトの判断は正しい。今は目の前のことに集中しないといけない時だ。

