私は寒いのを忘れて目を閉じて寝ようと決めた。
寒くない寒くない寒くない。
そう言い聞かせてる私は、途端に温もりに包まれた。
「……。」
「…何これ。」
さっきまでアキトが頭まで被っていたコートが、私を覆っている。
そのせいでアキトは被るものがなくなり、寒そうにしてる。それは物凄く寒そう。見てるこっちまで寒い。
「俺は修行する!!!」
「はいはい。そんな修行ないからね。大人しくちゃんと着てようねー。」
「馬鹿!俺は良いんだ!寒くねえ!」
私はもう苦笑いしか出来ない。
なのでそのコートをポイッとアキトに投げ返す。
「こんなのが修行になるなら、修行すべきは私だね?」
「…ああもう俺の負けで良い!!!」
謎の負け宣言をしたアキトは、私に近付きコートで包んで。
そのまま私を抱き締めて横になる。

