(一)この世界ごと愛したい





かれこれ火を起こすだけで一時間以上掛かりました。


明るくなったことで良く見えるようになった周辺を観察し、地図と照らし合わせると特に人が普段通行するような場所じゃないと言うことで。



私たちは二人で成し遂げた、キャンプファイヤーの如く大きく燃え盛る火の前で暖を取る。





「これじゃ良い的だぞ。」


「大丈夫。この付近には誰もいないよ。」



るうお墨付きの私の広範囲レーダーが作動しています!




「んなこと分かんのか!?」


「まあねー。」



私はその場にゴロンと横になる。


この火事のお陰で多少寒さは凌げるが、まだまだ寒いです。




「こんな火事の前で寝んのか!?」


「仕方ないじゃんー。」



硬くて冷たい地面。


戦の時でさえこんなところでは寝ないな。私いつも天幕用意してもらってるし。




…でも少し懐かしい感じがする。





「アキトはどうしてあんなこと言ったの?」


「あんなってどんなだよ。」



アキトも諦めて、私同様地面に転がる。