東の土地まで約丸一日掛かる予想。
行きに一日、帰りに一日。更に下見に半日掛かると想定している。
つまり、王宮へ戻るのは約三日後。
「…レンが気の毒だ。」
「どうして?」
「副将とあんなにイチャイチャと。それを見せられる身にもなってみろ、気の毒だろ。」
イチャイチャ?
そんなことしたっけ?
「…別にいいんじゃない?お互い望んだ結婚話でもないんだし?」
「冷てえ女!」
いくらレンと婚約しているからと言って、るうを蔑ろにするなんて出来ないし。
私が巻き込んでセザールへ連れて来たのに、その私がいなければるうはどうしたらいいんだ。
「そんなことよりアキトこの辺詳しいよね?」
「まあな。」
「軍が通るだろう道で進んでね。全部覚えて帰る。」
「…あいよ。」
私はとにかく集中する。
時に地図を確認しつつ、行く道全ての状況を把握する。
「…リン。」
「んー?」
「お前もうちょっと力抜け。」
そうは言われても。
自国以外の軍の扱い方も、ましてや戦い方まで、全部手探りだ。それでもやるしかない。
私の判断一つで、敗北も有り得る。

