相乗りで行けば、スピードは落ちるし馬にも負担が掛かる。
これから馬を準備しようにも…。
「ったく、少しは考えて動けよ。」
「るう!?」
驚くべきことに、馬を一騎連れてるうがやって来た。
別件って馬の手配のこと!?
「軍からとりあえず速いの借りて来た。」
「…るうありがとう!!!」
私は思わずるうに飛び付く。
「怪我すんなよ。」
「うん!」
「最速で帰って来い。」
「うん!」
私にるうを手放せる日は来るんだろうか。
そう再確認させられ、るうを抱きしめる腕に力を込めると力一杯返してくれた。
「…行って来るね。」
「ああ。」
「るうちゃんと大人しくしててね?それとエリクがそろそろ私の出発に気付くと思うから、飛び火しないようにレンといてあげて?」
「ああ、分かった。」
セザール王が私に外出許可を出すなんて、エリクには想像し得なかっただろう。
だって、こんなに事が上手く運べて私自身も驚いてるから。
「行って来い。」
「うん、行って来ますっ!」
るうに見送られ、私とアキトは馬に乗り東の土地へ足を進めた。

