惚れてるって?
レンが私に?
「…ないない。」
「……。」
「レンが私を好きなら意地悪なんてしないもん。」
「意地悪ってどんなだ!?」
頭を抱えるレンと、ニヤニヤ楽しそうなアキト。
「アキト行くよー。」
「今の話もうちょい詳しく頼む!」
私はこの部屋にある地図だけを荷物として抱える。
中々に弾丸の外出だけれども、とにかく今は急いで向かうしかない。
セザール王の気が変わるのも怖い。
それに、このことがエリクの耳に入る前に行かねばならない。
「レン、るうをよろしくね。」
「…うん。」
レンにもう生気はあまりなく。
しかし気にしてもいられないので、私はアキトを連れて王宮入口を目指す。
「…一騎しかない?」
「ああ、俺の馬だけだ。」
「なんで!?」
「今日この足で行くなんて聞いてねえし。」

