私は早速、遠出の準備に取り掛かる。
「おいリン、まさか…」
「うん、今から行こう。」
善は急げだ。
もう呆気に取られるアキトを他所に、私はレンに声を掛ける。
「るうには適当に伝えといて。」
「ルイ置いて行くの?」
「うん。レンと一緒にいてもらうように、るうには伝えてるから大丈夫だよ。」
「アキトと二人で行くの?」
そんな当たり前のことを今更言うのか。
レンはマイペースだなと熟思う。
「そのつもりだけど?」
「……。」
「あんまり大人数で行って敵に見つかるわけにもいかないし。」
「…でも。」
あーもう。
一体なんなんだ。
レンはどこか不安そうな顔をしていて、中々送り出してはくれない。
「レン、諦めろ。お前の出る幕じゃねえよ。」
「…アキト、姫に何もしないでね。」
「お前が惚れてる女に手え出すほど女には困ってねえよ!」
アキトはそう言ってニヒルに笑う。
…ん?
レンが惚れてる、女?
「何それ私のこと?」
そう聞く私に冷たい目を向ける二人。

