「…ほう。」
「…陛下。私は戦神を宿し、必ずこの戦で吉報をお届けいたします。そのためにはどうしても避けて通れません。どうかお許しください。」
これだけ頼んで頼んで頼み倒して、ようやくセザール王が折れた。
マジで疲れたし。
腹立ったし。
けど、これでどうにか城を見に行ける。
広間を出て、レンとアキトと一先ず私の部屋へ向かった。
そして私は改めてアキトにお礼を伝える。
「アキトありがとう!私もう途中諦めてこっそり王宮を抜け出す方に頭回すところだったよ!」
「…リンも大概だなあ。」
「これで城を見に行ける!実は一番不安なとこだったから本当に助かったよー!」
「落ち着け?とりあえず落ち着け?」
感謝してもしきれない。
この一歩は私の中で勝敗を大きく左右する一歩だ。

