しーん。
と音がするほど静まり返る広間。
「戦以外で王宮から出ることは許さん。」
「…攻め入る城の、全貌を把握したいだけです。時間はそれほどかかりません。」
「それでもならん。」
こんのボンクラめ。
口を開けばならんならんって…。
アキトはよ来い!!!
「外へ出て、姫が仮にこの王宮から逃げようものならどうする。他国の者に連れ去られたらどうする。」
「私の身を案じていただき大変嬉しいですが、私は逃げはしませんし、易々と捕まりもしません。それは陛下もご存知でしょう?」
「ああ。姫を手に入れるのは容易ではなかった。だからこそ手放したくはない。分かれ。」
分かるかーい!!!
ああ言えばこう言う。そんな問答を繰り返している内に、ようやく広間の扉が開いた。
アキト遅い!!!

